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クロミッドは不妊症治療において
最初に使われる治療薬です。
もちろん投与されるのは、内分泌的な理由など
問題となる症状が無い場合に限ります。
クロミッドは脳下垂体前葉に作用して、
ゴナドトロピンという性腺刺激ホルモンを分泌します。
これにより排卵が促されて
妊娠しやすい環境をつくります。
クロミッドを飲み始めるのは月経周期の3〜5日です。
それから5日間服用します。 |
クロミッドは多胎妊娠のリスクも秘めています。
※多胎妊娠とは?
一度に2人以上の胎児を妊娠することです。
多胎妊娠には一卵性と二卵性があり、二卵性は一卵性の2倍に達します。
排卵誘発剤の使用で多胎妊娠が増えていると言われています。
不妊の治療で服用した薬によって、
多胎妊娠するのであればそれは一見喜ばしいことなのです。
しかし、多胎妊娠においては2つのリスクを背負うことになります。
・経済的かつ出産後のケアにおける問題
・胎児の数が増えれば増えるほど、妊娠中毒症が発生する可能性が高くなる
経済的にかなりの余裕があるのであれば、
多胎妊娠しても問題はないかもしれません。
しかし同学年に2人以上の子供を抱えることは経済的な負担を強いられます。
また、出産後の育児に関しても不安があります。
妊娠中毒症を発症すると、胎児に十分な酸素が送れなくなり
仮死状態あるいは未熟児で生まれてくるケースがあります。
また、母子ともに危険な状況に陥ることもあります。
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・卵巣の肥大がある
・肝機能障害がある
・無排卵以外の原因で不妊症である
・妊婦
・下垂体腫瘍がある
・甲状腺機能または副腎の異常による無排卵
・尿中性腺刺激ホルモン分泌が高い(原発性卵巣不全による)
クロミッドを服用することによって、思わぬ副作用を被ることもあります。
クロミッド使用に当たっては、主治医とよく相談するようにしてください。 |
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